鴻巣さんぽ版 第 一 の 巻 音源はこちら
今日は、この初回に向けて、強力なお客様をお迎えします。
それは。。。徳川家康くんです!!
どう?びっくりした?
徳川家康くん、実はこの鴻巣へ、3回も来ているのです。
“通った”だけじゃないんです。この鴻巣を目指して、来てくれたのです。
それは、51歳のとき、1593年。55歳のとき、1597年。59歳のとき、1601年。
この3度です。
一般的には「鷹狩りに来た」とされていますが、実はそれだけじゃない。
「鷹狩り」は、将軍様がお決まりで楽しんだ遊びだったようですが、その真意は
家来たちと野山を歩きながら、親睦を深め、家来たちの最近の
悩みなんか聞いてあげちゃったりする、その口実みたいです。
何かに似てるでしょ。
そう、上司の「呑みに行くぞ!」のひと声で付いていく「アスター5の呑み会」や、
寄り合いで決まって行なわれる「ゴルフコンペ」みたいなものですよね。
表向きは、そういったイベントのために来た、という事ですが、江戸からならともかく
1回目の時なんか、上司の豊臣秀吉くんに誘われ、朝鮮出兵の出発地、佐賀県の
肥前名護屋(ひぜんなごや)にいたのですから。
それまでして、鴻巣に来たかった本当の理由は、本町にある勝願寺にあります。
この頃、勝願寺の2代目和尚さん、不残上人(ふざんしょうにん)さんは、
とっても学識が高く、地元だけでなく、多くの人に慕われていました。
家康くんも、例にもれず、不残上人さんにすっかり惚れ込んで、困ったことがあると
相談に来ていたようです。
だって、この不残上人さん、のちに当時の天皇陛下さまから、全国の和尚さん
ナンバーワンの称号、「紫衣(しえ)」をもらうことになります。
さすが家康くん、お目が高い!
じゃあ、どんな時に来たかというと。。。
1593年。
家康くんは、当時の上司である、豊臣秀吉くんに誘われて、佐賀県の肥前名護屋
(ひぜんなごや)まで来ました。
でも、ここへ来た訳を「オレと一緒に朝鮮に渡って、大陸を制覇ねぇか!」なんて
突拍子もないことを突然言われて、「えぇ~やだぁ~」って、この出発地で、ごねて
いた頃です。
“上司が信じられなくなったら”という状況になって、オー人事って電話する訳にも
行かず、和尚さんに泣きついたんでしょうね。
この頃はちょうど、江戸のド真ん中に、一軒家(江戸城)作り始めた頃で、まさか
ローンを残して死ねないしね。
1596年にまた、豊臣秀吉くんに、「おい、大陸制覇、行くぞ!」って言われた時は
家康くん、さすがに呆れて、江戸に帰っちゃいましたから。
今度は、不残上人さんの教えがあったから、確信があったんでしょう。
1597年。
“目の上のたんこぶ”であった豊臣秀吉くんが、いよいよ危なくなってきた頃です。
家康くんは、自分の孫娘の千姫(せんひめ)ちゃんを、豊臣秀吉くんの長男さん、
秀頼(ひでより)くんの所に嫁がせて、前田くんとか上杉くんとかのライバルたちより
一歩先を行ってました。
「これで、社長の座はもらった!」と、小さくガッツポーズをしていたかもしれません。
次の年、1598年に、豊臣秀吉くん、天国へ。。。(天国か?)
1601年。
言わずと知れた、「関が原の戦い」で勝利したすぐあとです。
おそらく、不残上人さんへ、勝利のご報告に行ったんでしょうね。
かごに飾り付けて優勝パレードしたり、歓迎セレモニーなんかやったのかなぁ。
たくさんの紙テープとかが、舞ったりしてたりしてね。
ほらね。
見事なまでに、徳川家康くんの人生の、重要なターニングポイントの前後に、彼は
鴻巣を訪れているのです。
こう考えるとね、徳川家康くんが見事天下を取れたのは、不残上人さんという影の
立役者がいたからかもしれないですね。
勝願寺の山門をくぐった、すぐ左側には、不残上人さんをはじめ、歴代のご住職の
方々のお墓が並んでいます。
名参謀(めいさんぼう)をたずさえて、天下を取りたいって密かに企んでいるあなた
お参りしてみてはいかがですか?
その際はぜひ、お堂の瓦屋根や、堂内のいたるところに「葵(あおい)の御紋」が
使われているのを見てきて下さい。
徳川家康くんが、「この紋所が目に入らぬかぁ~」の、あのありがたい紋を
使用することを許したのです。
( 第一の巻 おわり )
今日のさんぽの一品
勝願寺の近くには、昔からの雰囲気を残すお店が点在しています。
写真館や、お花屋さんや、ハムカツの美味しいお肉屋さんなどなど。。。
今日はそのひとつ、「小松屋」さんという、お豆腐屋さんをご紹介します。
おとうさんと、おかあさんと、お二人で守る、昔ながらの、「味」のあるお豆腐です。
100円玉をひとつ握り締めて、お手伝いで、お買い物に行ったお豆腐屋さんの
あの頃を思い出します。
注文をして、大きなお豆腐を水槽の中で包丁で切って、青いパックに入れてくれる
昔からの、お豆腐屋さんの風景が見ることができます。
こちらのお豆腐は、何と言っても、冷奴(ひややっこ)で食べるのが一番!
大豆の風味が、口いっぱいに広がる上品なお豆腐は、ほんわり幸せな気持ちに
してくれます。
もちろん、がんもどきも、厚揚げも、とっても美味しい。
牛乳瓶などを持っていくと、絞りたての豆乳も売って頂けます。
ぜひお試しあれ!
■ 旅の情報
○ 勝願寺(徳川家康ゆかりのお寺)
住所 : 〒365-0038
埼玉県鴻巣市本町8-2-31
電話 :048-541-0227
○ 小松屋とうふ店
住所 : 〒365-0038
埼玉県鴻巣市本町8-6-42
電話 : 048-541-1755
※ 小松屋とうふ店さんは、2007年に閉店しました。
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